11/6(金)これからは愛人を

今日、唐さんの小説について話す機会がありました。
先輩の演劇人と、この前の『ベンガルの虎』の慰労も兼ねて会い
あの公演の上手くいっていた点、不足していた点をざっくばらんに
話しながら、小説の話になったのです。

唐さんの作品はすべて読んでいるの?

と訊かれることがありますが、読んでいないものは沢山あります。
戯曲は、ある程度は読んでいます。ところが、小説となると、
正直に白状してかなり読んでいません。

いま、唐ゼミ☆はこれからどうしていこうか、思案する時期ですから、
これから未読のもの、いっぱい読んでみます。

唐さんの小説と劇は連動していることが多く、

例えば、
昨日書いた『下谷万年町物語』を読むのに、同名の小説は欠かせません。
小説の方が、物語のバックグラウンドについてより細かく書いてあるからです。

他にも照応する作品を挙げると、
戯曲『黒いチューリップ』→小説『伸子の帰る家』
戯曲『眠り草』→小説『牛丼』
戯曲『恋と蒲団』→小説『恋のアマリリス』
戯曲『続ジョン・シルバー』→小説『雨のふくらはぎ』

と、こんな具合です。

最近は、『折れた櫛』という小説を読んで、これが『お化け煙突物語』に
結びついていることがわかり、なんで上演時に読んでいなかったんだろう?
と冷や汗を書きました。

芥川賞をとった時、唐さんは「戯曲は本妻、小説は愛人」と言ったそうです。
これはもともと、岸田國士さんの言葉だそうで、三島由紀夫さんは逆に
「小説は本妻、戯曲は愛人」と言ったという。

これからは、唐さんの愛人の方とも重点的に向き合います。
小説は熱心に収集して来なかったのですが、室井先生から譲り受けた
唐十郎の著作ボックスのなかに沢山あります。