11/1(日)『虹屋敷』を観てきました!(椎野)

「4回観にきているんです」
「とにかくすごかったよ」「面白いよね〜」
唐組を観てきた方からの前情報がとにかく多かった今回の『虹屋敷』公演。私は千秋楽1日前に、紅テントに足を運ぶことができました。池袋・鬼子母神様。紅テントは樹齢を重ねた大木に囲まれ、ランタンのように一帯を照らしていました。
いつだって唐さんは、自分のためでなく、自分以外の人のために突き動かされ行動していく人が真ん中にいます。田口や、妹が虹谷のために奔走しています。そして借金のけじめをつけるため、出っ歯とメガネと長髪の変装をして奮闘する田口の姿は、滑稽さの頂点とともに胸を打ちます。その状況から、岸信介と浅草ローズ・額縁ショーが入り乱れ、昭和の世界が鮮やかに目の前に現れてくる魔法のような展開にクラクラしました。そして、ラスト一撃の音で壁が散っていき、額縁が遠く小さくなって、花やしきの模型がそっとたたずむエンディングに、唐組ここにあり。と勇気とエネルギーをもらいました。
唐組を観にいくと、エネルギーの塊である舞台を、そっと観客の前に置いていってくれるような、気品を感じます。押し付けることなく、一定の距離をとった状態で「あとはあなたが受け取ったものをあなた自身で味わってください」と言っているように。そして、わからなかったことをもう一度自分で受け取りたくて、何度も観にきてしまうんです。
ああ、沼ですね!

